2021.09.10

LTW 記事③

  • インタビュー

西澤さんプロフィール◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。本プロジェクトではディレクターを務めた。 望月さんプロフィール◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯。本プロジェクトではアカウントディレクター、プランナーを務めた。

–「※タイトル」はどのようなプロジェクトだったのでしょうか? 西澤:クライアントの不動産テック企業のアズームさんから「サービスを周知するための動画を制作したい」というご依頼をいただき、LIGHT THE WAYでは動画「※タイトル」を制作いたしました。 望月:近年、若者の車離れや車の大型化による駐車場のサイズ制限問題を理由に、都心の空き駐車場が増加しています。利用者が減るとオーナーである管理組合は賃料収入が減少し、資金不足に陥ってしまいます。 そこで需要が高まっているのがサブリースです。サブリースとは駐車場の専門の会社に委託することで、安定的な収入を得ることができるシステム。アズームさんはこうした問題をテクノロジーの力で解決するべくサービスを展開している企業です。 西澤:不動産オーナー様には高齢者の方も多くいらっしゃいます。同じオーナー様に何度も営業行くことは難しいですが、動画であれば何度でも観ることができます。アズールさんはサービスの周知に加えて、そうした営業ツールとしても利用できるものを求めていました。

–プロモーションと営業ツールを兼ねた動画ということですね。 西澤:そうですね。どうすればサービスを理解し、導入していただくことができるか?という視点から情報を精査していきました。サービス説明の動画は、言い換えれば、営業マンがそこに立っているようなもす。有効活用してもらえれば営業実績つながるものを一つのゴールとして設定しました。 アズームさんは以前も「過去制作タイトル」の動画を制作させていただいたのですが、上場のタイミングで再度ご依頼をいただきました。数ヶ月ではなく、1年以上の長期の耐久力が求められるクリエイティブだったため、アップデートを加えることで長く運用していただけるモーショングラフィックスで制作を行いました。

ヒアリング時の「ユーザー目線」を保ち、アウトプットに結びつける

–ヒアリング時にはどのようなことを意識していましたか? 望月:ユーザーが「使ってみたい」「便利だな」と思える部分が伝わるようにシナリオを作っていきました。ヒアリング時にクライアントからは「こういったことを伝えたい」ということを事業概要の資料とともに頂いたのですが、情報量は膨大。ここを際立たせましょうという提案を重ねていきました。 西澤:その時に重要になるのが「ユーザー目線」です。業界の専門家であるクライアントに比べて、私たちはよりユーザーに近い視点から表現を考えることができます。なので最初にヒアリングした時点での印象は、プロジェクトを通じて大事にするよう心掛けています。 –今回のプロジェクトでは、具体的にどのようなポイントを押し出したのでしょうか? 西澤:やはり業界で最も実績を残しているというところですね。「サブリース」という仕組み自体は競合にもあるものですが、その中でもアズームの強みはネットによる集客力を活かしお問い合わせ数が圧倒的であるということです。 望月:別サービスを通じて不動産オーナーと借り手の双方にユーザーを抱えているということも特徴 的でした。両者をフォローできるというのは幅広いサービス展開をしているアズームさんの強みでもあります。しかし、こうした情報は最初から用意されてるわけではありません。そうした情報の整理を行いながら、シナリオに落とし込んでいくということが大切です。

営業の現場を想像し「使いやすい」ムービーをつくる

–ムービーを制作する上で意識したことはなんでしょうか。 西澤:まず第一にサービスの良さをユーザーに見てもらえることです。数分といえど、ユーザーに観てもらうことが最初のハードルになります。 そこで、最初に空き駐車場の問題というユーザーのインサイト(潜在的な問題)を提示することで、共感を得て、それを解決するサービスの優位性を紹介するという構成にしています。無料見積もり、契約内容の承認、サブリースの開始という営業時の謳い文句であるスリーステップを提示し、問い合わせにつながるようにしています。 これはアイスブレイクからクロージングを意識した構成になっていて、そのまま営業の現場でご利用いただくことができます。 望月:制作するにあたっては営業担当の方へのヒアリング行いました。リアルの営業の現場ではどのようにサービスのメリットを伝えているのか。どのような場面で使いたいのかという現場の方の声は動画をつくる上で大変参考になりました。 西澤:サービスの革新性から語る人もいれば使い勝手の良さを強調する場合もある。当たり前ですが、同じサービスの営業であっても場面によって語り口は異なります。今回は「サブリース」という言葉を知っている方々に共感を得られるものを目指しました。 –特にアニメーション表現の部分で特にこだわった部分はありますか? 西澤:弊社が制作する動画に共通することですが、トランジション(画面の遷移)の設計は綿密に行っています。3分30秒はサービス紹介のムービーの中ではやや長尺のものになりますが、どうすれば飽きさせずにユーザーの視線を引っ張っていくことができるかというのは、腕の見せ所でした。 例えばドラマのオープニングタイトルやミュージシャンのPVならば大きな動きや派手な演出でユーザーを楽しませる表現というものもいいかもしれません。しかし、今回はそうした性質のものではなく、あくまで理解を助けるためのもの。そのため言葉を軸にムービーとして作っています。 《画像》トランジションキャプチャ(2.3枚程度) 《キャプション》視点の位置を固定することでユーザーのストレスは軽減する。

《画像》キャッチコピーキャプチャ 《キャプション》コピーライティングはディレクター森重が担当。サービスのメリットを端的に表現した一文は営業の場面で使われることを意識したものになっている。

西澤:そういった意味で、3Dの表現を取り入れたのも必然でした。 –どういうことでしょう? フラットデザインのモーショングラフィックスを基調としながらも、部分的に3D表現を取り入れることで動きがややリッチになり、クオリティも上がります。あまり動きや要素が多くなるとユーザーにとっては負担になることもあるのですが、観ていて疲れない、それでいて単調にならない表現というのは弊社にとってもチャレンジでした。 《画像》3D表現キャプチャ

動画を観ただけではわかりにくい些細な部分ではありますが、さまざまな制約の中で適切なバランスをとることにディレクター、アニメーターのスキルが現れると思います。この動画の目的はあくまでクライアントの成果に結びつくことにあるので、そのゴールを目指した結果、こうした表現に行きつきましたね。

クライアントと同じ方角を目指す「&」の関係になること

–クライアントからの反応はいかがでしたか? 望月:9月に公開されたばかりの動画なのですが、納品時にはクライアントの「伝えたいこと」が端的にまとまっていると大変満足していただけました。 –このプロジェクトを振り返って、そうした満足に繋がったのはどのような要因があると思いますか? 望月:初期の打ち合わせ段階で良い議論ができ、クライアントと「チーム」になれたことが要因ではないかと思います。制作者が主導することでクライアントが意見を出しにくい空気になってしまうことが制作の現場では少なからず起こります。 しかし、あくまでクライアントの想いがあってのサービスなので、そうした事態になるのは絶対に避けなければなりません。クライアントの要望を私たちが咀嚼し、一つひとつ提案するという姿勢でコミュニケーションをとっていきました。 西澤:望月の言うように、ヒアリング、ディレクションで信頼をしていただけたからこそのプロジェクトだったと感じています。 サービスを提供しているクライアントの考えや発言に「理由がない」ということはまずありません。それを蔑ろにするようなコミュニケーションでは信頼を失いますし、反対にそれをただ聞いて実行するだけではただの「オペレーター」になってしまいます。 クライアントとの関係はあくまで「&」であるべきです。そうした関係性づくりが、クリエイティブの質を左右するのだと思います。今後は成果を含めて正式にフィードバックをいただく予定です。よいコミュニケーションを取り、長期的にご活用いただけるよう今後も取り組んでいきます。

編集者:高橋直貴

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記事を書いた人

Movie Director / Art Director

西澤岳彦

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